2024年04月06日
BATON M1911A1の修理をしよう!
と社外品パーツの互換性について

1.はじめに
本記事は、BATON製M1911A1の2stモデルを使用していく中で生じた給弾不良を修理することを目的とした一連の作業と調査の結果と考察を述べるものである。なお、本記事は実際の互換性や性能、精度を保証するものではないため、参考にとどめてほしい。

2.実験機器/環境について
使用したのは以下のエアガン、器具である。
・BATON M1911 2st
・GunSmith BATON BS-09 ローディングノズル(シリンダーASSY) 公式販売ページ
・良品武品 ガバメント用高圧仕様 ローディングノズル Amazon
・GUARDER ハイキャパ用高圧仕様 ローディングノズル Amazon
・耐水性紙ヤスリ
・棒状ヤスリ
・プラスドライバー各種
プラスドライバーはかなり細いものから1番程度の細めのものを数種類持っていると作業が捗る。

3.修理記録
・修理の発端
購入してから、部屋撃ちでガスボンベ10本程度射撃をしていた。その間にもサバゲーで使用しており、加えて10本程度のボンベを消費していた。その後、シューティングレンジにおいてブローバックは正常に作動しているものの、弾が出ない給弾不良が生じていることが分かった。
・修理その1
ローディングノズルの摩耗が原因であると推定してローディングノズルをBATONの純正パーツに交換した。その結果、ボンベ数発は正常に給弾、発射ができたものの、その後また同様の給弾不良を生じた。ローディングノズルの押し出す部分を瞬間接着剤で成形しようとしたが、直ちに欠損してしまった。
・修理その2
公式ストアより安価なものを探し、良品武品製のローディングノズルを購入し、換装した。しかし、後述する寸法の違いによる閉鎖不良、初速オーバーを生じる懸念があったため、使用を中止した。
・修理その3
公式ストアでの在庫が存在せず、代替品を探す目的でGUARDER製のローディングノズルを購入し、換装した。ローディングノズルのシリンダーのみの商品であったため、内部パーツは純正品のシリンダーASSYより分解しとりだしたものを流用した。組み込んだ際、抵抗感があったため、目視でわかるバリと表面をヤスリ等で整えた。
4.修理の効果と考察
・正規のパーツについて
正規のパーツは、使っていくうちに目視でわかる程度にBB弾を押し出す部分が摩耗していた。しかし、ボンベ20本程度で摩耗するのは製品としていささか信頼性に欠くものである。ペンチで下に曲げることで少し改善するものの、すぐに給弾不良の症状は再発した。材質も靭性はあまり大きくなく、何度もペンチで曲げているうちに折れてしまう。ただし、自分の知見ではここまで給弾不良が生じる人は多くないようなので、個体差によるものである可能性がある。それは、ローディングノズルとマガジン、チャンバーのかみ合わせが0.1mmで調整されていることからも十分に可能性がある。ただし、自分の場合はスペアとして買ったもう一つの正規のパーツでも同様に不具合が生じた。
・良品武品製のローディングノズルについて
本ローディングノズルは、内部に金属製のピンが差し込まれており、これが内部パーツの固定も兼ねたパーツとなっていた。しかし、この設計、寸法の違いによってシリンダーは完全に後退することができず、結果、組み込むとスライドが2mmほど閉鎖不良を起こした。


・GUARDER製のローディングノズルについて
本ローディングノズルは、内部形状や寸法は正規品に近いものとなっており、閉鎖不良などは怒らなかった。しかし、シリンダー内のパーツ(スプリング、Oリングを含む摺動パーツ、これらを保持する押さえ、押さえを固定するネジ)は付属しないため、破損して使えなくなっていた正規品から取り出して利用した。組み込む際の手順は各自調べてほしい。初速に関しては、4月の標準的な気温で以下のような結果となった。

・参考
ローディングノズル周り分解手順
ローディングノズル周り組み込み手順
5.今後の展望
エアガンのカスタムは、基本的に楽しい。それはなぜかというと、手をかければかけるほど性能が上がるからである。しかし、今回は消耗したパーツの交換、つまり低下した性能を補強するためのカスタムである。これは作業をするだけならまだしも、出費も増えている。さらに、スペアとして用意したパーツも適した性能ではなく、しまいにはそのパーツの供給すらできていないという始末である。こういうサプライの不備は、製品だけでなくそのブランド、メーカーの信頼までも傷つけることとなる。今後はより充実した保証を期待したい。
2024年02月03日
VFC M249 GBBのランニングコストのおはなし
運用とそれにかかるコストの検討

筆者のM249。スコープとサイレンサーを装備している。
1.はじめに
本記事はVFC製のM249GBBを運用する際にかかるランニングコストについて、グリーンガスとマルイ製BB弾を用いて運用した場合と変換アダプタ―を用いて汎用CO2ボンベと廉価版BB弾を用いた場合で生じるランニングコストの差異を確かめた。結果として、初期投資の大きい後者の方法は、使用回数が増えれば触れるほどランニングコストにおいて有意性が生じ、赤字を脱するのは2000発程度発射したときであった。ただし、物価は水ものであり、参考程度の域を出ない。
2.実験機器/環境について
使用したのは以下のエアガン、器具である。
・VFC M249 GBB 初期ロット
・ポリウレタン樹脂製エアチューブ
・チューブコネクタ(ワンタッチ継手)
・サンプロジェクト製グリーンガスレギュレータSP15000-1R
・変換アダプタ

M249については、フィールドストリッピングの範囲で分解し、グリースを再塗布している。ストックのピンが異様に硬かったこと以外は顕著な問題点はなかった。グリーンガス、圧縮空気等で1000発程度試射した状態から実験を開始した。
コネクタはHPA規格からJIS規格へ変換するアダプタを使用している。
サンプロジェクト製レギュレータ以外のレギュレータは用いていない。また、レギュレータとアダプタの締結については、シーリングテープがどっかいっちゃったので、適当にリチウム系グリースを塗布し、レンチで締結している。
3.実験方法について
M249に接続して、断続的に連射することで発射可能な回数を計測する。3~8発程度の連射ののち、1秒程度間を挟んでまた連射することを繰り返した。CO2ボンベは、気化と断熱膨張による冷却が発生するため、ズボンのポケットに突っ込んで「少しヒヤッとすんな」程度に温め続けた。また、連射によって過度に冷えた場合は前記した程度の暖かさになるまで待機した。時期は2月初旬だが、室内は15度程度だったと思う。
ただし、実験の手順に不手際があった。本来ボンベを締結する際は手際よく時間をかけず適切なトルクになるまで回して締結する必要があるが、日和ってしまい大量のガスがガス抜き穴から噴射した。これによって筆者は持っていた手の一部に軽い凍傷を負った。参考にされる方は、万が一に備える意味で素手を避けてこの操作を行ってほしい。また、主観的には適切に締結を行っていたはずであるにもかかわらず起こった事故であり、原因がわかっていない。締結のコツを教えてほしい。
4.実験結果
実験の結果、ボンベ一本あたり350発は撃つことができた。先述した不手際があるが、そもそもフィールドで実際に使う際はもっと冷えることや、季節による差異を考慮すると簡単に示せなくなるため、今回は無視する。実験、集計によって得た表を以下に示す。

表を見たらわかる通り、純正のグリーンガスは非常に高い。それに比べ、近年ではテトラや15gなど様々な規格のボンベを使うことが検討されているが、実験を行った昨今ではアサヒ製の食品用CO2カートリッジが一番単位質量あたりの値段が安かった。これより導かれる発射回数とランニングコストの関係は以下の図のようになる。

これを見ると、アダプタを購入したので、y切片では代用品の方がコストが高くなっているが、1発あたりのコストが小さいため撃てば撃つほど純正の場合とのコストの差が縮まり、2332発撃ったところで損益分岐点を迎える。よって、2500発程度撃てば十分アダプタのコストをペイすることができる。
5.今後の展望
本実験によって、アダプタを買ったことによる経済的優位性がどの程度のものであるのかということが確認できた。しかし、そのコストは2300発程度ですでに約9000円ものランニングコストがかかっていることも示している。図にあるように、電動ガンは弾のみを消費するため、圧倒的にランニングコストが低い。この状況を打開するためには、まずはボンベの締結時に発生するガス漏れによる損失を減らすことが喫緊の課題である。次にこれを根本的に解決する方法として、圧縮空気の利用があげられる。これは電気代を考えてもほとんど無視してよいコストであり、今後はこちらの利用を積極的に検討すべきである。しかし、信頼性不足や専門知識を要すること、これを持ち込み禁止としているフィールドが多いことや安全設計等の課題が多い。個人的には、これら課題を総合的に俯瞰すると、フィールドが外部ソースを禁止する判断も合理的だと感ぜざる負えない。これら課題は技術的なものであり、この分野の発展がフィールドでの外部ソース受け入れの足掛けになるのではないだろうか。
2022年06月16日
スネイルマガジンが壊れた! 【タナカ ルガーP08】

今回は我が家のハンドガン部門の頂点に鎮座しているこいつのお話。タナカルガーP08のマガジンの修理です。ノーマルマガジンとスネイルマガジンを持っているのですが、ストックとスネイルマガジンを付けるとかなりゴツくなってかっこいいですよね。(8インチルガーが欲しくなります)ですがこいつ、どうもガス漏れしやすいことで有名なようでウチのスネイルマガジンとノーマルマガジンもついに放出バルブ周りからガス漏れしました、ブシュー!!
スネイルマガジンに関してはオークションで落としたものだったので心の準備はありました。ということで修理開始!

まずはこいつをバラしていきます。

分解にはバルブレンチを使うことを強くお勧めします。僕が持っているのはこういうのです。

そして上の放出バルブをバラバラにしたのがこんな感じ。ロットの違いなのか、スネイルマガジンとノーマルマガジンで違うのかわかりませんが少しパーツの形状に違いがありました。が、理屈は同じはず!

やることは簡単、二か所にシーリングテープを巻くだけ。デザインナイフでいい感じの幅に切りおおせたら、1週~2周程度巻き付けます。この部品の場合上にゴムパッキンが来るんですが、それが劣化によってしっかり機密をとれてなかったのを無理やり径を大き器くすることでゴムの外を押す力が大きくなるって寸法ですね。あまりテープを巻きすぎるとゴムが引っかかって組み上げるときはいらないので注意。

こちらも同様にぐーるぐーるしていきます。あ、そうそう、ゴムパッキンを戻すときはシリコンオイルを吹き付けます。僕は適当に吹き付けた後、指でぬるんぬるんと撫でて広げました。

あとはまあ、普通に組み直して完成です。最初は逆さにせず、そのままガスを注入することで気化したガスの圧力によってゴムパッキンが壁にグッと密着するようにしています。(大したことではないですが、これをやると結構安定するのが早い気がします。)

マガジン表面温度は25度前後かな?ちゃんと直しました。スネイルマガジンは気化室が大きくて連射が効くうえガスの持ちがいいのでサバゲーに向いているかも?今度試してみようと思います。

ホールドオープンもちゃんと行けます。(ただ、半分ぐらいしかかからない仕様。ここも改造したいけどちょっとめんどくさそう…)ということでルガーのガス漏れ修理でした。みんなも変な銃好きになれ~!!
2021年11月18日
コンブとワカメの自己紹介
コンブとワカメのスペック
年齢:5~19歳(諸説あり)
性別:男性(諸説あり)
身長:170cm
体型:普通
体力:ワンゲル部に所属、縦走経験あり
好きなジャンル
時代:戦中
国家:ドイツ
種類:戦車、航空機、銃器
ブログの内容
エアガンや周辺の装備についての備忘録を兼ねつつ情報を共有することを目的としています。新規性の少ない情報も掲載する予定ですが、参考にした情報の出典はなるべく掲載するようにします。2021年の8月周辺からこの界隈にハマったので新参者が故情報に不明瞭な部分、間違いがある可能性があるので発見した際は気兼ねなく指摘してください。反映できるかはわかりませんが、「こういう書き方をしてほしい」「この情報が欲しい」という意見があっても気楽に連絡をしてください。
所持しているエアガン一覧
質問や要望がある場合は僕が何を持ってるのかここで確認してから聞いてくれると助かります!
名称 | 製造会社 | 備考 |
---|---|---|
MP40 | AGM | 中古、EG1000に変更済み |
MP44/StG44 | AGM | 100:300のギアに変更済み |
MG42 | SHOEI | 生産ロッドはver1 |
Ruger P08 | TANAKA | 4inch、ヘビーウェイト |
Kar-98k | PPS | ボルト式のガスガン |
PPsh-41 | S&T | 電動リコイルがあるver |
Walther P99 | マルゼン | GBB |